大学の世界展開力強化事業(医学・公衆衛生学分野のキャンパスアジア) 大阪大学
世界的健康問題の解決に向けた医学研究グローバルリーダー育成プログラム
Program for raising research leaders in medicine and public health to solve global health problems

English

概要

事業の目的及び概要

 本プログラムでは、東アジアにおいて複雑化する健康課題の解決のため、グローバルヘルスの視点から健康課題の解決力を持つ人材の育成を目指す。健康課題解決に貢献できる世界的な研究者を育成し、最先端の研究知見を生みだし、あるいは活用できる人材育成を目指す。更に共通の課題解決のためのコミュニケーション力を持ち、課題解決の実行力とリーダーシップを発揮できる、グローバルヘルス・リーダーの育成を目標とする。そのために本プログラムでは、大阪大学大学院医学系研究科が中心となり、大阪大学の中長期的なビジョンである、グローバル社会におけるトップレベルの研究者と、地域社会で活躍できるリーダーの育成を目指し、中国の北京大学、清華大学、上海交通大学、天津中医薬大学、韓国の延世大学校と共同して当事業を実施してきた。更に今年度以降は、感染症対策課題への取り組み、教育プログラムの充実のため、タイ王国のマヒドン大学、中国の広東薬科大学、大阪大学微生物病研究所、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻、さらに国立国際医療研究センターが参画し、当該世界展開力事業をASEAN地域へも拡大して実施する。

養成する人材像

 本事業は、世界的健康問題である感染症、生活習慣病、認知症、老化関連疾患の予防・制御に関する研究をリードしている大阪大学と中国の5大学、韓国の1大学、タイ王国の1大学がキャンパス・アジア・コンソーシアムを構築し、これらの予防・医療の推進に貢献する医学・公衆衛生学の研究者を育成することを目的とする。特に東アジア、ASEAN諸国において日本・中国・韓国・タイ王国の4ヵ国は、本テーマに関して確固たる世界的研究基盤を有する国であり本コンソーシアムを形成する意義は大きい。
 養成する研究者は、①短期・中期・長期の多層的交流プログラム、②博士課程大学院でのDDP、さらに③企業や研究所(国立国際医療研究センター等)、国際機関(WHO等)におけるインターンシップ等により、将来、自国の大学の教員にとどまらず、他国の参加大学やその他の研究大学の教員、各国の公的研究所や国内外の健康関連企業の研究者、国内の行政機関やWHO等の国際行政機関の構成員として活躍が期待される。特に、CA同窓会等を通じてグローバルなネットワークを構築し、東アジア諸国における健康問題の解決にあたることが期待される。東アジアでの健康問題の解決は、次いで少子高齢化が進むとされる中央アジアやアフリカ諸国においても応用でき、世界的な展開が見込まれる。

達成目標のイメージ

国内の連携図

国内の連携図