医学生諸君へ
Dear

教授より挨拶

「医師は、医療及び保健指導を掌ることによって公衆衛生の向上及び増進に寄与し、 もつて国民の健康な生活を確保するものとする。」

これは、医師法第一条である。

しかしながら、医学部にいる諸君にとって、公衆衛生学がどういうものなの かも全く知らないか、公衆衛生、予防医学等といった医学に興味があって も、そのイメージは漠然としたものだろう。

大阪大学の公衆衛生学教室は、公衆衛生の実践と評価、すなわち、社会 の人々の健康を増進し、疾病の負担を軽減し、健康水準の格差を是正し、 地域、国、地球レベルの健康への脅威に対処するための組織的な活動を 実践・評価することを仕事としている。

すなわち、予防医学を通して社会の人々の健康を守ることである。予防、 医療、福祉にまたがる健康問題は、病院での医療のみでは完結できない 問題をはらんでおり、その問題に対して、組織的、包括的に対処しするた めの学問である。

それがどのようなもので、どういうことができるのか、諸君に知ってもらうた めには、百聞は一見にしかずで、現場の公衆衛生活動を体験することが 、もっとも大切であろう。短期間の体験で、大阪大学医学部では、3年生の 後期に選択必修基礎配属、4年生の前期に基礎配属という実習がある。

3年生では、公衆衛生学、予防医学の基礎となる疫学を、4年生では公衆衛生学、予防医学を発展的に学び、現場の公衆 衛生活動を体験できる。こうした知識、体験は、将来の自分の進路や適性を知る上でも有益であるし、将来予防医学、臨 床医学のいずれの進路を辿ったとしても、貴重な経験として活用できよう。これら以外でも、予防医学に興味のある学生は、 教室のセミナー等に参加できるので、興味のある医学生は下記まで連絡されたい。公衆衛生学、予防医学の世界をその 断片でも肌で感じ、将来医師として活躍するためのヒントとして活用してもらいたい。

公衆衛生学教授 磯博康

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